ベトナム珍道中記 其の四 ホイアンからフエへ

そういえば前日に、ホイアンの仕立てやさんをいくつか廻っていたのだ。てめえはヤモリをワンポイント入れたシャツを作ってもらうことにした。スもいくつか注文をした。店に行ったのが夕方だったのだが「大丈夫、徹夜してでもあすの朝までには絶対に間に合うから!」の言葉を信じ。値段も事前調査よりもリーズナブルだった。しっかり採寸もしてもらい、その日はほくほくと宿に帰った。


翌朝、食事も済ませてホテルを引きあげ、バスに乗る時間に近付いてきた。ホテルとお店はさほど離れていなかったので店を訪れたのだが、もちろん開店時間前なので人の気も全くなく。こりゃ間に合わなかったか、無理難題を押し付けてしもうたとがっくり肩を落としバスに乗ろうとしたその瞬間だった。


「間に合ったぞー!」とベトナム語で叫んでいたのかどうかは不明だが、出来た品物を高々と掲げ、にっこり笑いながら昨日の店のおねーちゃんがバイクでバスに近付いてきた。店とは逆方向からだったので、おそらく家からそのまま届けに来てくれたのであろう。一瞬でも疑ってしまいすんませんでした。







バスで次の目的地フエに向かう。途中のカフェで一休み。





絶景と名高いハイヴァン峠を通過。疲れていたのかよく覚えていない。





ホイアンの宿で紹介していただいたフエのホテル。もともとはフエに着いてから探そうと思っていたのだが、ホイアンの宿がとてもいいところだったので、言われるがままにお勧めのところに決めた。宿代もかなり安かった。勝手にアップグレードしてくれたのかベッドは4つあったが、二人旅に4つはいらんだろ。


フエのバス停で降りると、ホイアンの宿から連絡が入っていたのか宿の方がバス停で待っていてくれた。全く予想していなかったので驚いた。


宿のお兄ちゃんは日本語が少し話せた。日本が好きなので日本語の勉強をしていると、彼は言った。なんだか盛り上がっていろんな話をしたが、ずいぶん前のことなのでもう忘れてしまった。





宿の部屋から街を見下ろす。





少し休憩して、フエの旧王宮めぐりに出かける。








鯉に餌をやり、一息入れる女。





中は激しい戦闘の跡が今なお残っていた。





ほとんど破壊され自然に還っている。





銃眼。実際の戦闘で使われたのだろう。





いちばん奥まで進んだが、階段しか残っていなかった。





奥の方から入口をみる。





タイルが少しだけ残っている部分があった。





王宮隣にあった革命博物館。実際に戦闘に使われた戦車が展示してあった。





ホーおじさんが卒業した高校。ちょうど下校の時間だった。





川べりで一休み。遠くに王宮が見える。