そして国立競技場へ。
高校時代。正直ろくな思い出がない。学区内では間違いなく一番アホな学校で、部活動も剣道部以外はろくな成績もなく。今回国立にサッカー部を導いた松本監督はまだ久御山中学校の教諭だった。久御山中学はその頃サッカー強豪校だったが久御山高校はサッカーサークル状態で、久御山中学のサッカー選手は皆、他の強豪高校に進学していた。18年前に彼らが進学した山城高校は、国立競技場に駒を進めたが、決勝で三浦淳宏、永井篤志を擁する国見に負けた。
その3年後、全国大会で成績を残した久御山中学は、そのメンバーを引きつれ松本監督と共に久御山高校に進んだ。
てめえの卒業した高校はアホな高校だった。今回準決勝のPK戦でにこにこ笑っていた彼らを見て、アホな伝統は変わっていないと確信したが、それは間違いだった。彼らは天真爛漫だった。サッカーを未だ続けられると言う喜びに浸っていたのだろう。やっぱりスポーツは楽しくてなんぼだと強く実感した。
富士山を激写。まともに取れたのはこの一枚のみで、この後富士山は雲に覆われた。
12時過ぎに国立競技場に到着。すでに人の波が。
もちろんこちら側を選択。
すでにコーナー付近しか空きはなく。
てめえのようにひっそりと応援に来た卒業生が、この中にも沢山いたに違いない。
入場行進。
結果はご存知のとおり。正直1−4になった時はもう帰ろうかとも思ったが、怒涛のゴールで3−4に追い上げたときには一瞬奇跡を信じてしまった。いやあ良い夢を見ました。
数列前に座っていた兄さんは1人でじっと観戦していたが、ゴール決まるたびに立ち上がり、両手を広げ空に向かって吼えていた。彼もきっと卒業生なのだろう。
表彰を終えて降りてくる滝川二のイレブンに、笑顔で拍手を送る選手たち。
電光掲示板に日本選抜の選手が掲示される。久御山の選手の名前が出るたびに、彼らは大喜びしていた。
表彰式が終わり、滝川二校の応援スタンドの前で滝川二イレブンが勝利報告をしているときに、久御山イレブンが走り寄って二校入り乱れてバンザイしていた。
国立競技場から見えたラーメン屋
ラーメンを食べ終えると、前の道をフェラーリが走り去って行った。