三日目。

写真も全然なく(ほとんど撮ってない)長々と旅行記三日目。


さて。嘉義に泊まったのには訳があります。


その駅から出ている阿里山森林鉄道に乗りたかったのですね。
普通の観光客なら昼の便に乗って、阿里山で宿泊して
翌日早朝にそっから祝日という所へ行き日の出を見るのだそうです。
が、強攻軍なわたくし共は朝の便に乗り、そのままバスで折り返してくる、と。
ここらへんまで来ると、「食道楽」というよりはどうも「乗り物三昧」な旅なのかしら
と薄々気付いてきたりする訳です。恋人氏の思惑通り?


どうやらもともとは材木を運ぶ用の線路だったそうで。山の中をうねうねと登ってゆくのです。
そのキップを嘉義駅で売っているのだけど、窓口で予約するのも時間が決められてて
確か朝7時半〜13時半くらいで終わってしまうのだね。
で、当日券販売に賭けた訳です。売り出しは朝7時20分から。
土・日になると人気なのか(予約も含めて)即完売らしいっす。
なんでも嘉義のひとつ先の北門駅というのが阿里山鉄道のメインの駅みたいで
そこまで行ったらもう少しキップの融通もきくらしいのですが。


嘉義阿里山行きは一日2便。9時発と13時半発。帰りの便も13時半くらいに出るみたい。
でも普段はお昼の一本ずつだけなのかしら。嘉義駅の時刻表には9時の便も載ってたけど
よく分かりませんが、ガイドブックや買った時刻表には昼の便だけが記載されてました。
もしかしたら季節によって違いがあるのかもしれません。
朝の便もあるというのはどっかのサイトで見たのだけど、そこの旅行記では
朝の方は普通の客車で指定席もなく、昼のがいわゆるデラックス車だ、とか。む。


すげぇ早起き(と言っても7時起床)。嘉義駅の窓口まで向かい。
しばらく前をうろうろしていたら、突然おばさんに話し掛けられた。
この鉄道の事をあれこれ丁寧に教えてくれるなぁ と思ってたら
阿里山のホテルの客引きでした。わー。
でもこの人しつこくなくて親切だったので、窓口まで行き無事キップも買えまして。


結局、全席指定だったのです。これ、きっと昼のと違いはないんじゃないのかなぁ(不明)。
でもデラックスにはちと遠いか。線路の幅が狭いのでとにかく揺れる揺れる揺れる。
スの斜め前に座ってた方が日本の観光客さんだったようで、話し掛けられました。
その方は休みができたのでカメラを持ってこちらにおひとりで乗りに来られたようです。
どうやら販売時間外の早朝に駅に到着し、あの客引きのおばさんからキップを買ったようで
あなた方はどうやってキップを買いましたか僕はぼられてるのではないかと思うのですが
との事でした(笑)。同じ値段でしたよ。



森林の中を走るのです。景色はよいです。どんどん山を登っていくのです。
たくさんの鉄橋とトンネルを走り。なかなか面白いです。
途中「三重スパイラル」とかいうぐるぐる回るポイントがあったのだけどなんでか気付かず。
でも何か見所があったりすると、その都度音楽と共にアナウンスが流れるので
あ、今なんかあるのかな と言葉が分からないなりに検討がついたりします。
でもアナウンスに入るまでの前フリ曲が長すぎます。最初カラオケかと思いました。


さて。奮起湖駅に着く前に例の長いアナウンスがあり、一度列車が停まりました。
わたくしてっきり奮起湖に着いたのだと思い、ここで売られる名物駅弁のために
しばらく停車するのだ と思い込んだのですが、周りの乗客は次々と荷物を全部持って下車。
地震(もしくは台風)のせいで線路が途中でぶち切れているらしく、現在復旧工事中。
乗客はぶち切れた先で待っている列車まで徒歩で移動するのでした。予期せぬ山歩き。


無事乗り換えも済み。奮起湖駅へ。…と駅弁(@80元)を数個ビニール袋に詰めたおばさんが
車内に乗り込んできた。状況がつかめずおろおろしているうちに周りの乗客はぞくぞく購入。
あっという間に売り切れ〜。列車の停車時間もあまりなかったと思うのだけど
もしかしたら外に降りていっても買えたかも と結構後悔。
おべんと売りに来てたおばさん、あの客引きのおばさんみたいだったけど違うのかな。


この鉄道のもうひとつの売り。計4回のスイッチバック。これは面白いです。
ジグザグに山を登ってゆくのですね。


阿里山駅へ到着。どうやらこの駅も本来ある場所とはちょっとずれたトコに
臨時で作られてるようです。駅降りた瞬間「入山料」を取られました。
一緒にいた日本人のお兄さんに写真を撮ってもらいました。
見た目プロのカメラマンかと思っていましたがどうやら普通の観光でいらしたようです。
メールで写真を送ってくださるそうです。楽しみ〜。お兄さんとはここでお別れ。
我々は霧で煙る(ホンマ火事かと思うくらい煙ってた)バスターミナルへ。
と言っても場所に迷って一度駅まで戻って教えてもらったのであるが。
その周辺には土産物屋さんと食べ物屋さんがかたまってて。そこでお昼ご飯。
魯肉飯を食べました。ステンシル勝手に字ヅラに騙されており
てっきりこれはお魚のご飯だと思っておりましたが、豚こまの煮込みご飯でした。



ほとんど折り返すかのように嘉義まで戻り。帰りはバス。これも国光客運。
山道をぐるぐると降りていくので間違いなく酔う と思い目をつぶってたら
なんと爆睡しまして。終点に着いたのもしばらく気付きませんでした。
嘉義から台北までこれまた国光客運のバスが出ておりまして。
こちらも長々と爆睡。途中、バスを乗り間違えたらしき女の子のために
高速の途中にある料金所で停まり。我々はしばし休憩時間。


台北に戻り。再び南国大飯店へ。今回はシングル700元。
シングルと言ってもやはりダブルベッドなのだよ(笑)。しかも初日に泊まった部屋と
どういう違いがあるのか説明してほしいもんであるが っていうくらい違いがなく。
椅子が一個なかったねそういえば。


MRT新店線で公館まで。公館夜市へ行ってみました。学生街なのだそうです。
ここでもぐるぐるうろうろと。歩き疲れ適当な鍋貼屋さんへ。餃子です。
青草茶も頼んだのですが。やはり甘かったです。激甘。