ラオス珍道中記其の弐 仏陀の楽園へ
朝は自然と目が覚めた。ホテルで朝食をいただき、向かうは「仏陀の楽園」。宿から地図を頼りにバスターミナルまで歩き、片道4000kip(50円)のバスを探していると、人懐っこいラオス人に声をかけられた。おい、どこへ行くんだ。ブッダパークか? じゃあ14番だよ。俺が案内してやるよ。そう言って彼は14番乗り場まで案内してくれた。でもな、バスで行くのは得策じゃないぞ。ちまちま止まっては進み、止まっては進み。少なくとも1時間半はかかるぞ。しかもバスはおんぼろで、時間になっても、客がいっぱいにならないと出発しねえ。バスで移動するのはあんまりいい考えじゃないな。そうですか、と彼の話をぼーっと聞いているうちに着いた14番乗り場は、時間通りに来るとは限らないバスを待ち、手荷物を両手いっぱいに抱えた客がひしめいていた。ま、待ちますよ。そう呟いたてめえに彼は言った。ほらあのバスを見てごらん。時間が来てるんだがまだ出発しねえだろ。まだ客を待ってんだよ。そう言い彼はおもむろに提案した。俺のトゥクトゥクに乗れば、ノンストップ40分で仏陀の楽園まで連れて行ってやるよ。どうだ、乗らねえか。
来たか。まあ予想はしていたが、バスのあまりの混雑ぶりにうんざりし、彼の提案に乗ることにした。というのも、彼の提案した料金は事前に調べていた料金とほとんど同じであり、あまり時間のない旅行者にとってはかえってありがたい提案だったかもしれない。ぼったくりのない国だというのはどうやら本当らしい。
簡単に舗装された道路は、これだけでは首都に延びる道路とは思えない。
トゥクトゥクでメコン川のほとりを疾走する
不思議の楽園を彷徨う。
寝ている母につっこむ仏陀
そして悠然と寝ている仏陀
ぽっかりとあけている口への道を阻む巨大な水たまり
あまりの感動に空いた口がふさがらない女
メコン川の畔では牛が悠々と草を食んでいた
凱旋門を望む女
一息入れ、凱旋門へと向かう女
凱旋門の下では、市民が憩っていた
ビアラオで一息
一服する坊主
凱旋門の上より首都を望む
さらに上へと向かう階段
仏陀の窓から首都を望む
宿へと帰ると、ラオスのNHKは新たに首相に指名されたあの人を報道していた。