ラオス珍道中記其の参 ルアンパバーンへ



普段は小説などを読む時間もなく、殺伐とした日々を送っているのだが、今回の旅のテーマは「のんびり」。なので、荷物が重くなることを承知で日本から何冊かの小説を持ち込んだ。一日観光したり食事したりした後は、メコン川の畔にある宿に帰り、ゆっくり読書。いつかかってくるかもしれない携帯電話の音に怯える必要もなく、豊潤な時間はゆっくりと過ぎて行き、柔かい眠気が襲ってくるとてめえは電気を消した。




朝目覚め、ヴィエンチャン市内を散歩する。ふと見つけた粥屋で朝食を摂る。





鶏粥。ブロイラーとは異なり、この地で放し飼いにされていたであろうヴィエンチャン地鶏の出汁は香り豊かで、肉は噛み締めるほどに味わい深い。
鶏とニンニクの揚げたもの、香菜の粥に、好みで油で揚げたパンやもやし、自家製のラー油を加えて食べる。しみじみとした粥の優しい味に、思わず朝からテンションが上がる。




ヴィエンチャンの玄関口、ワッタイ国際空港の国内線側。





隣にある国際線側は、どうやら日本の援助で建てたらしい。





自家用車で国際空港に乗り付ける一家





この日の国内線はしめて5本。うち3つはやはりというかルアンパバーン行き。





国内線も間違いなくプロペラ機。もちろん徒歩で搭乗。





機上から眺めたラオスの台地は、祖国に似た山と森の国だった。





ルアンパバーン国際空港着。





空港からタクシーで宿まで移動したが、日本から予約していたこの宿は予想以上に素晴らしかった。オーナーはあえてテレビを置かず、間接照明が部屋を温かく灯す。天井に回る巨大扇風機がゆっくりとした風を回す。プラーベートバルコニーからは悠々と流れるメコン川が一望できる。壁にはぐるりとステンシル。あまりに素晴らしい部屋に、思わず喜びの舞を捧げる女。





窓際にあるベッドのような長椅子からは、外に流れるメコン川が一望できる。





ルアンパバーンを走る道路。日本にいる時よりなぜか空が近く感じる。





市内のメインストリートにて、夕方より開くモン族マーケットに向かう女。