九州珍道中記其の壱 隠れキリシタンの旅
思い返せば、給料をもらって働く身になって以来、年に一度の長期休暇に際しては毎年海外逃亡を決め込んでいた。日本から離れて全く異なる文化に身を浸し、一年のあんなこんなをまとめてリセットしていたのだ。
今年ももちろんその方向で考えていたのだが、昨年までとの大きな違いは「短期記憶ができなくなった男」「子供に帰ってしまった男」ダデコ先生も一緒にパーティーに加わることになってしまったことだ。
というわけで、常に徘徊しており、GPS付き携帯での監視が欠かせなくなった彼との行き先は、もちろん国内となった。
年に1週間だけ、関西空港からの直行便が飛んでいる五島列島福江島。この日は運良くと言うか狙っていたのだというべきか、その1週間だけの直行便が飛んでおり、我々もその恩恵にあずかることが出来た。
自宅を出発後しばらくして、ダデコ先生が自宅に携帯をさっくり忘れてきたことが発覚。これで今回の旅行先を国内にした意味が激減した。
気を取り直して機上の人となり、午前10時に福江島到着。空港でレンタカーをピックアップし、昼食には少し早いので、まずは堂崎教会へ。
レンタカーで一本道を進むと、行き当たりに突然立派な教会が姿を現した。今後世界遺産への登録を目指しているらしい(ここ参照)。
教会近くにあったトイレ。
昼食は五島うどん。手延べするときに椿油が使用されるこのうどんは、驚くほど滑らかに腹の中に納まった。あごでとった出汁も絶品。ちなみに左は山菜うどん、中は天麩羅うどん、左はとろろいりうどん。とろろの入った食感が不思議な感じだった。
五島藩の藩主であった五島家跡へ。ダデコ先生を常に監視見守りするス。
庭園でしばし休息。結構のんびりしたが、てめえら以外の観光客は誰も訪れてこなかった。
旧城下町跡は人通りも少なくひっそりとしていた。
宿は民宿で。一泊二食付きでなんと6300円。もちろん下の写真の刺身盛りも込み。
鯛がまるっと一匹+その他たくさん。刺身だけで満腹になりました。