九州珍道中記其の参 長崎上陸 ちゃんぽんとか鯨とか

福江島を後にして、フェリーにて長崎本土へ上陸した。


どうでもいいことだが、長崎に来たのは2回目、実に15年ぶりのことになる。前回は悪友たちと総勢3名での旅行であり、当時は全くの貧乏学生だったために、京都から「青春18きっぷ」で普通列車を延々と乗り継いで長崎までやって来た。暑い夏だった。あまりに暑かったため、旅行前にてめえの頭をつるつるに剃りあげていた。


旅行中の宿泊はもちろんユースホステルのドミトリーであった。食費を浮かせるためにコンロと鍋と大量の米を持ち歩き、調理場を借りることの出来るユースであれば、持ち込んだ米を炊き、現地の安い食材を買い込んで食事を作った。大量に調理して、余りは翌日の弁当となった。厨房を借りられない場合には野外にてこのコンロで調理した。


ただ、この年は、某教団が毒ガスによるテロを起こしたあの年であった。加えて未だ事件の衝撃覚めやらぬ時期であったため、汚い貧乏学生3人(しかも1人は見事な坊主頭)が河原などでコンロで調理をしているととても怪しまれた。「もしや某教団の落ち武者では」と善良な市民に間違われて通報されそうになったこともあったが、そんなことはどうでも良い。





ちゃんぽん発祥の店、四海楼にて。汁はそのちゃんぽんを注文。感想は「あきさみよー」





この店は、実は皿うどん発祥の店でもあるらしい。皿うどんには2種類あり、上の写真のように、ちゃんぽんの麺に具が乗り、少量のだしで炒めた「汁なしちゃんぽん」と、京都人である我々が皿うどんとして知っている下の写真のものがあった。てめえは上の「皿うどん」を注文した。感想は「どぅまんぎった!」





この皿うどんだけがたちまち食い尽くされた。





今回の旅前半は、実は教会巡りの旅である。というわけで、もちろん大浦天主堂へ。洋風建築としては唯一の国宝であり、福江島の教会などと合わせて世界遺産の暫定リストに掲載されている。





そのままグラバー園へ。長崎の町を一望しながらのんびりと。





グラバー園を出ると、大浦天主堂の前でなぜかロバートの山本が演説をしていた。





夜は鯨を堪能。