はにーむーんベトナム・ラオス珍道中記其の弐 ベトナム二日日。

朝目覚めると、ホテルの前の道路がやたら騒がしい。窓を開けてみると、昨晩はひっそりしていたホテル前の通りがまるごとマーケットになっていた。大勢の行き交う人。大きな声を張り上げて物を売るおばちゃん。皮を剥かれただけの鶏。ああアジアや、と実感した。


今回の旅は、いろいろと観光名所を回ることはせず、ただ街の中でぼーっとすることが目的。まさしく心の洗濯や。







朝ごはんはホテル最上階のレストランでバイキング。特に気合を入れたわけではないのだが、マーケットの喧騒に思わず早起きしてしまいレストラン一番乗りを果たしたので、もちろん窓際の席に腰を落ち着けた。さっそく料理を選びに行ったが、どれもおいしそうだったので、少しずつ皿に取り分けた。





レストランからの眺めは、朝もやの中のハノイ旧市街。今回の宿は旧市街の中を選んだ。コンクリートむき出しの横壁はなんだか無機質な印象を受けるが、よく見ると鰻の寝床になっていることがよくわかる。この写真ではよくわからないが、旧市街の中は通りもほぼ碁盤の目になっていた。そこにより多くの住宅を作るためには、通りに面した部分をできるだけ小さくし、奥行きの深い家とならざるを得ないわけだ。限られたスペースの中に、効率よく通りを作って住宅を作って、となると、おそらくどの都市も、究極は碁盤の目に鰻の寝床といったような同じような構造になってしまうのだろう。おなじく古都である京都との類似点をこんなことろで見つけてしまった。





ハノイ市街をうろうろし、行きつけの店(笑)「チャーカーラボン」へ。この店の名物は「チャーカー」という、魚(おもには雷魚だそうだが、いろいろあるらしい)をターメリックで揚げたもので、メニューはこれ一種類のみ。なので、席に座るとまず七輪に乗った鍋が出され、その後に人数分の「チャーカー」および香草、ピーナッツと、「ブン」という米の麺が出てくる。この麺は、まるで茹で過ぎてへなへなになったソーメンをそのまま放置したような麺だった(昔給食に出ていた「ソフト麺」に似ているといえばわかる人はわかるか)。熱くなった鍋の中にチャーカーと香草を入れ、よく炒めてからブンの上に載せて食べる。以前に来た時と同じ、相変わらずの味を堪能した。また来ましょうね絶対。





店内でくつろぐハノイの人々。前回来た時もそうだったが、今回も観光客というよりは明らかに地元の人が多かった。





ホアンキエム湖を散策。すっかりくつろぐス。





夕食で、珍しくワインを楽しむス。もちろんワインはベトナムのダラット産で、たくさん頼んだベトナム料理とよく合った。やっぱり地のものを食べるときは地の酒に限る。